2019年の話を始める前に・・・2018年作品紹介「夏の夜の夢」
秋どころか、冬までもう秒読みのような気がしますが・・・

今回は2018年に取り上げた5作品の中から「夏の夜の夢」をご紹介しましょう。
今年GWの公演では扱わず、7月の公演でのみ扱った唯一の作品、
「真夏の夜の夢」とも言われる喜劇です。
度々オペラ化や映画化もされる、シェイクスピア作品の中でも著名な作品の1つ。

(以上2枚 撮影:出演者の学生)
舞台はギリシャ・アテネ近郊の森。
妖精たちが暮らす森に、深夜、町の職人たちが芝居の稽古にやってきます。

(撮影:木村護)
公爵たちの結婚式が間近に迫っており、そこでの出し物として芝居を上演するために稽古をするのですが、
とんでもない台詞の読み違いなどが度々起こり、もう四苦八苦。

若い貴族たちの恋模様が、妖精の行ったイタズラでひっちゃかめっちゃかになる喜劇が展開されますが、
2018年のたちかわシェイクスピアプロジェクトでは、職人たちと妖精に焦点を定め、創作を行いました。

(以上2枚 撮影:bozzo)
全員が同じ役を一体となって演じる、ということは、取り上げた他のシェイクスピア作品でも度々行っていましたが、
「夏の夜の夢」では、一人の職人の頭がロバになってしまうシーンを、全員で。

(撮影:木村護)

(撮影:bozzo)
場当たり(劇場でのリハーサルで、舞台上の演技に音響や照明を合わせていく時)で照明が加わり、音楽が加わった時の感動は、
声が漏れるほどでした。

(撮影:出演者の学生)
夏の夜の夢のロバを全員でやる、という体験は、学生にとっても新鮮なものだったようです。
何度も作り直す、まずは体を動かしてみる。
そうしたシンプルなことがとても大切であると、私たちも見せていただいたような気がします。
※写真の下に撮影者の名前が記載されていない写真は、講師が撮影、または参加した演劇部の顧問の先生方が撮影してくださったものです。
※写真はすべて、たちかわシェイクスピアプロジェクト2018時のものです。