最後は一人芝居~TSP3月WS

TSP活動記録

2018年度最後のWSが開催されました!
来月、4月のワークショップでは新入生や新しい参加者に出逢うことになるでしょう。
3月WSは、昨年に引き続き参加している学生の多い現メンバーで行う、
今年度の集大成です。

今年の3月は、身体ワークショップ&一人芝居という構成にして開催しました。

身体に向き合う前半では、ストレッチや筋トレ的なメニューを一人ひとりで行ってもらい、
次にペアを組み、数字を身体のみでお互いに表現。

1~10まで、各自好きな数字を1つ選んでもらい、相手に告げずにその数字から受けたイメージを身体で表現していきます。
そしてお互いにやり終えた後、どういうイメージ、方法でそれを表現したかを全体で共有。

相手の表現したものが何であったか、当たらなくとも良いのです。
当たらなくて全く構いません。

正解と不正解を分けることが私たちの目的ではありません。
多様な受け取り方、多様な表し方、あるいは共通項があることを、
ひとつひとつ、自分と相手の心身で確かめ合うこと、
そして、その表現を確かに受容しようとする姿勢が大切だと考えています。

メニューが進むにつれ、グループになり、そのグループの人数を増やし…、
だんだんと大きな集団での創作に移っていきます。

誰が初めに動くかは決めずに、目だけではなく全身を使って、見て、聞きます。
最初に動いた人の動きを真似します。

円を組んで、順番を決めずに輪の中に一人ずつ入っていき、ポーズをとって静止。
周りの人は自分より前の人たちの表現を受けて、そこに加わり、自分もポーズ。
全員創作に加わったら、一人を残してまた円に戻る。
それの繰り返し。
お互いの表現をバトンリレーのようにつないでいきます。
大きな変化は生まれても、生まれなくても大丈夫。
予測をせず、周りの有り様を受容する。

そして後半に入り、今月の創作タイムです。

テーマは「これまでの自分の人生を、自分が知っている演劇の全てを総動員して表現すること」。

私たちから伝えたことは、その他
「持ち時間はひとり1分」
「部屋の中にあるものは何でも使っていい」
ということだけです。

創作の前の休憩も込みで、学生たちに渡した時間は30分。

もちろん準備時間にもそれぞれの人柄が出ますね。
大胆に半分以上の時間は休んでいたのかな?という学生、
自分の思う流れを実際に体を動かしながら何回も稽古する学生、
ひとり黙々と廊下を行ったり来たり歩いている学生、
最初は休憩をして、発表するそれぞれの創作について話し合う学生たち…など。

結果的に、表現が似通ったな、と感じる発表はひとつもありませんでした。

そして、なんと全員が1分以上の発表に…。
(1分を下回る人もいるのではないかという我々の予想はいとも簡単に覆されました)
平均3分の力作揃い。見ごたえある発表でした。

さて、来月は、新年度1発目!

制作にまつわるワークショップを開催します。

公演会場でお客さんを受付でお出迎えする制作。
それだけではなく、お客さんをどう公演に集めるか、ということも制作部門の大きな課題です。

楽な答えが用意されていない演劇に、来月も学生たちと向き合ってみたいと思います。

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「たちかわシェイクスピアプロジェクト2019」は

1月から月1回のワークショップ、
5月の集中WSと立川公演、
6月7月の集中WSを経ての八王子公演を予定しています。

今年のテーマは”むだ騒ぎ”。

単日参加、前期だけ参加、遅刻早退も含めて、参加の仕方は個々相談に応じています。
少しでも興味のある多摩地域の中高生の皆さん、
ぜひ、一歩踏み出してご連絡ください!

シェイクスピアと演劇を通じて、同世代の仲間と共に、
楽しく、実りある”むだ騒ぎ”をしよう!

私たちは、いつでも貴方の参加を待っています。
詳細はこちら