相手のことを考える~TSP4月WS
新年度になって最初のWSが開催されました!
今回は制作についてのワークショップ。

詳しくは以前の記事をご覧下さい。

八王子市で12月に開催されている、
八王子市学園都市文化ふれあい財団主催「八王子学生演劇祭」と提携することになり、
初めての共同での催しです。
まずは、13日(土)立川の模様から。
5つのグループに分かれ、ディスカッションをしながら、
講師3人が考えたお題で企画を作りました。
提示された内容は、「企画作成:野球部をプロデュースする」こと。

同じ学校の野球部から、
「新入生がたくさん野球部に入部するようにプロデュースして欲しい!」
と、依頼されたと仮定。
その依頼にどんな企画で応えるか、
チームに分かれて企画制作を行うというものでした。

長くても10分程までに時間を区切っては、
メインで進行する小堀陽平さんの的確な指示のもと、
チーム毎に議論を深めていきます。
この議論には、講師たちスタッフ勢も加わり、
学生の参加者と共に企画を考えました。

最終的に発表をした際には、
チーム毎にかなり毛色の違うプロデュース方法が!
「校歌を使ってミュージカルを上演。肩の良さをアピールするために枕投げをしてもらう」
「映像を作成。演劇部で養った演出力を活かし、バラエティのように野球部員を演出」
「演劇部部員が野球部に仮入部し(新入生役)、新入生に見てもらう」
「野球部員にユニフォームなど普段の姿で、裏方作業も含めてお芝居を作ってもらう」
「チラシと野球部インスタグラムを作成。そのQRコードをチラシに載せ、校内で配る」
(演劇部に属する学生たちは、公演ごとにチラシ作成にも尽力しているようです)
千差万別のプロデュース案…!
短時間での議論の的確な練り上げに、小堀さんからも各チームへ賛辞。
相手の求める価値と、自分たちの考える価値が異なることを、
学生達も議論の中で学べたのではないでしょうか。
また、13日(土)のWSでは、殺陣ワークショップも開催。

鮭スペアレ劇団員の清水いつ鹿が主導し、
基本的な握り方/立ち方/足の動かし方/刀の振り方・納め方等を順に習い、
各自実践。
(刀は、参加者への安全配慮のため、新聞紙で作成)

刀の扱い方に不慣れな参加者たちも、
集中して手順を繰り返す様子が見られました。
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つづいて、14日(土)八王子での模様です。
八王子市芸術文化会館 いちょうホールにて開催されました。
昨日に引き続き、講師は
一般社団法人bridge理事の小堀陽平さん、
八王子市学園都市文化ふれあい財団職員の荻山恭規さん、
そして鮭スペアレ主宰の中込遊里です。
この日は、「演劇と生活について考える」ことがテーマです。
続けていくことが難しいことの多い、演劇の仕事。
それを仕事として続けてきた小堀さんと中込が、
それぞれどのように続けてきたのかを、
学生たちにまずは伝えます。

参加者ひとりひとりには、
「どのように演劇と関わってきたか」
「続けていけると思うか」
をコメントしてもらいました。
それぞれの背景の違いや悩みの有無等、
大人たちも自ずと、全参加者の話に聞き入りました。
その後、グループに分かれてのディスカッションに入ります。

内容は、「続けていける八王子学生演劇祭を考える」。
2016年よりスタートした八王子学生演劇祭を、
どうしたらもっと盛り上げていけるのか。
それを学生たちにも考えてもらおうというワークです。
13日同様に時間を区切りながら、3チームに分かれてのディスカッション。
序盤からどのチームもあまり沈黙が生れず、
活発な意見交換が行われたことが印象的でした。
最終的な企画発表は、以下のようなものでした。
「街全体で作る文化祭みたいな演劇祭」
「八王子の良い所を知る為の演劇祭」
「高齢者が参加しやすい演劇祭」

WSの折々で小堀さんが指南してくださった、
・他者に寄り添い、自分たち以外の人の価値観を考える
・他者を説得できるものであること
などのポイントをよく突いた面白い企画に、
講師の小堀さん、荻山さん、中込も
思わず感嘆の声を上げていました。

さて、いよいよ5月には、
GW集中ワークショップと中間成果発表公演(たましんRISURUホール 展示室)です!
講師一同、目下準備中!
どうぞご期待下さい!!