【レポート】鮭スペアレの演じる楽しさ「なににもならない」を体験するワークショップ

鮭スペアレ2年ぶりの新作公演、鮭スペアレの持たざる演劇「すってんテンペスト」の上演に併せて、
11月には拠点を置く立川市の子ども未来センターで、12月には川崎市の西光山 東福寺でワークショップ(WS)を行いました!

そのWSと、11月に行った立川公演の模様をご報告します。(書き手:劇団員 マサムネ葵)

誰でも参加可能!鮭スペアレの稽古を体験するワークショップ

募集時のページ:https://syake-speare.com/tempest_workshop/

第1回目は2024年11月3日に開催しました。演技経験なしで誰でも参加できるWSです。
このWSに参加すると、『すってんテンペスト』を舞台上で体験できます。
(本番の一部シーンに出演しつつ、作品を最も間近で観劇できる!という、今回の公演で鮭が取り入れた演劇の楽しみ方です。)

坪内逍遥訳の響きの面白さ、鮭スペアレの「何にもならない」自由さや、そこで感じられる解放感、
それを誰かと出来る充実感などを体感して頂けたのではないでしょうか。

10代~60代まで、5名の方にご参加いただきました。

まずは自己紹介をしてから、鮭スペアレの大切にしていることや、『すってんテンペスト』にも取り入れている「ウタイ・マイシステム」の説明を演出・中込遊里より行いました。

このワークショップを通して「一緒に作る楽しさ」を参加者のみなさんと少しでも共有したいので、「聞いてみて/やってみてどうですか?」とお話しする時間も何度か設けました。

次にラジオ体操(実は…上演にも登場する重要事項!)を行ってから、鮭スペアレが開発した基礎訓練「リズムくん」を実践。

「リズムくん」とは、音楽を流し、その音楽のリズムに合わせて、体のどこか一箇所だけを意識して動かすワークです。
普段意識しないところを意識して動かすのって、なかなか面白いです。
人によって動かし方も違います。そのお互いの違いが豊かさだなあと感じています。

その他、「ニュートラルに立つ・歩く」など。
空間への意識や、「誰かによって動かされる」という意識を大切にしたワークをいくつか行いました。

参加者からは「普段は意識しない部分を動かすことが気持ちよい」「演劇サークルに入っているが、伝統芸能のようなものはまったく経験がなかったので新鮮だった」などの感想をいただきました。

そして、今回取り上げるシェイクスピアの『テンペスト』について。

作品概要について、シェイクスピアヲタクの劇団員・上埜すみれより説明し、冒頭と閉場詞(エピローグ)のシーンを坪内訳を使用して全員で読みました。
セリフを読む時は、読む人の人となりが改めて浮き彫りになる瞬間でもあるなと感じます。

『すってんテンペスト』の序盤のシーンも少しご覧いただきました!

鮭スペアレの持たざる演劇『すってんテンペスト』立川公演

そして11月15日、立川市のCHABOHIBA HALLで立川公演を行いました。

こちらでは、物狂い音楽劇『リヤ王』や鮭スペアレ版『リチャード三世』の際にも公演をさせていただいています。

今回の上演の様子を写真で少しご紹介します。

ご観劇くださった皆様、WS参加者の皆様、CHABOHIBA HALL関係者の皆様、どうもありがとうございました。

YPAMフリンジ参加公演のWS

11月のWSと公演を経て、川崎市・西光山 東福寺でのYPAM2024フリンジ参加公演に向けても、WSを開催しました。

立川公演から引き続き参加してくださった方も多く、嬉しい限りです。

上演会場の東福寺のみなさまにも、たくさんご協力をいただきました。

今後、「鮭スペアレだけでなく、演劇もあまり観たことがない」という方々のところにも、
劇場に閉じこもらずに、我々の方から作品をもって出会いに行きたいと考えています。

これからも何処かに上演に参ります!
まずは直近の公演である、YPAM2024フリンジ参加公演 鮭スペアレの持たざる演劇『すってんテンペスト』!
詳細は下記の通りです。

『すってんテンペスト』公演詳細:
https://syake-speare.com/tempest/

ご予約(劇団):
https://shibai-engine.net/prism/webform.php?d=69ikd5uh

ご予約(Artsticker):
https://artsticker.app/events/47588

鮭スペアレの訓練では、身体の柔らかさ、スポーツ経験の有無などは関係ありません。
気になる方は、今後の鮭スペアレの動向をぜひチェックしてください。
鮭スペアレの演じる楽しさを一緒に体験しましょう!

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